展示会出展報告

作成したコンテンツを実際に使用し、目標である臨場感の向上を得られるかの性能評価を行った。
展示会や学園祭の計3箇所で展示を行い、10代〜50代の男性217人、女性114人の計331人に 体験してもらい、アンケート調査を行った。実演を行った展示会は、
・CEATEC JAPAN (2006/10/3-7,幕張メッセ)
・産学官技術交流フェア(2006/10/11-13,東京ビッグサイト)
・東京工業大学 工大祭(2006/10/28-29)
である。展示会の様子を図1に示す。



図1 展示会での出展の様子
Fig.1 Photo of Demonstration in CEATEC JAPAN
体験者にはまず匂いを出さない状態で最後まで操作してもらい、映像と音のみで印象に残ったステージを3つまで選択してもらった。
次に匂いを出す状態で操作してもらい、操作内容に適した匂いを感じ取れたステージを全て選択してもらい、
映像と音に加え匂いのついた状態で印象に残ったステージを同じく3つまで選択してもらった。
そして最後に提示された匂いが画面と合っていたか、匂いを付けることで臨場感が増したかを それぞれ5段階で評価してもらった。
図2はステージ毎に匂いを感じとれた人の割合をまとめたものである。
ステージの番号はそれぞれ表1の番号に対応している。
なお、4番と6番では対応した匂いは出しておらず、それまでに加えた匂いを低濃度で流した。

図2 匂いを感じ取れたステージ
Fig.2 Ratio of Stage where Smell is Perceived


図2より、そのものの匂いを出していない4と6以外のシーンでは過半数以上の人が匂いを感じ取ることができたことがわかる。
割合が少し低くなっているタマネギはニンニクに比べ匂いが薄いこと、肉は用意した匂いが肉らしくないと感じる人が多かったことが原因だと思われる。
次の図3は匂い無しと匂い有りでの印象度の違いをまとめたものである。


(a)

(b)

(c)

図3 強く印象に残ったステージ

(a)全体、(b)男性、(c)女性
Fig.3 Impressive stage
(a) all, (b)male, (c)female


図3(b)が男性のみ、図3(c)が女性のみ、図3(a)が男女合わせた結果である。
匂い無しの条件では画面の変化が大きいステージ(1、2、7、10)や量の増減といった普段不可能なことができるステージ(2、5)が印象に残り、
匂い有りではやはり最初の印象(1、2)が強く、またそれまでの匂いのカテゴリが離れたものに切り替わる時(2、7、8)に強く印象に残り、

同系統の匂いが続くと印象が薄れていくことが分かる。また、男女差の大きな違いは得られなかった。

映像と提示された匂いが一致していたかどうかの回答をまとめたものを図4に、 匂いを加えることで臨場感が増したかどうかの回答をまとめたものを図5に示す。



図4 映像と匂いの一致度
Fig.4 Degree of Matching



図5 臨場感
Fig.5 Increase in Reality
グラフの通り、9割以上の人が映像と匂いが一致して臨場感も増したと答えており、
また自由記述の感想でも
・ 実際にカレーが食べたくなった
・ 空腹を覚えた
・ 本当に料理を作っているようで楽しめた
といった意見が多く見られたことから、目標とした性能が発揮できた。