香るアニメーション

私たちの生活には常に多くの香りが存在する。それらの香りは私たちに生理的な影響だけなく、心理的にも大きな影響を与えると考えられている。
バーチャルリアリティを追求するには匂いが映像メディアと共に再現されることによって臨場感が高まるかどうかを評価することは重要である。
そこで、私たちは東京芸術大学との共同研究で、香り付きアニメーション「Together」、「Seeds」を作成し、作成したコンテンツを被験者に体験してもらい、
アンケートを実施した。

1.香るアニメーションの概要
一つ目の作品である1.アニメーションの概要参考に、1つ目の作品「Together」について簡単に紹介しよう。


図4 「Together」のシナリオ

アニメーション「Together」はある子供と犬の散歩について描いたもので、犬の散歩に出かけた
子供が行く先々で不思議な生物たちと出会い、世界を一周して再び自分の家に帰るというストーリーである。
簡単に次の図4のような9つのシナリオに別れており、各シナリオに合わせた匂いが音と映像と共に体験できるというものである。
※ 使用した匂いは、パインアップル、イチゴ、ヤキニク、ミシンオイル、
MOUSSE DE MER、 MUGUET、ROSE、SMOKEである。


2.香るアニメーションの評価アニメーションの評価
最初に被験者に匂いなしコンテンツを体験して印象に残ったシーンをあげてもらい、次に匂い有りコンテンツを体験して印象に残ったシーンを挙げてもらった。
そして、各シーン毎に印象に残った回数を累積し、図5にまとめた。
このグラフから、匂いを付けない時と比べると匂いを付ける時の印象に残ったシーンがどのように変化したかがわかる。
なお、上が   図5の上が第6回アロマ・サイエンス・フォーラム2005で行ったアンケート調査の結果、下が 学園祭で行ったアンケートの結果である。

図5 「Together」の8つのシーンごとの評価

→視覚・嗅覚同時再生の評価
図5を見てわかるとおり、2つのアニメーション作品に対して、視聴嗅覚コンテンツを作成し、その効果が確認できた。
また、匂いを映像に付けて、極端な匂いの切り替わりにおいて人の注目を集めることが分かった。